昨日、吹田市の小学校のシンキングツールの実践を見学した。
1)シンキング・ツールの形は、思考のプロセスに基づいてデザインされているけれど、子どもにとったらなんの枠なのか、何を書くべきかわからんことがある。慣れていくことが必要なんだけれど、初めのうちはどういう指導、ガイドをすべきなのか。
Team Teachingができるときは、グループごとに一人の先生がついて一緒に考えればいいけれど、一人で授業をする場合は、どうすべきか。「思考させる」のは結構難しくて、考えるにはパワーがいるし、人それぞれいろんな発想で思考するので、しっかり何を考えさえたいのかをガイドしないとあとでまとまりがつかなくなる。誤解を生じさせない”発問”などをしっかり心がける必要があると思った。
2)一貫性
シンキング・ツールは、単発にじゃぁ、使ってみようかというのではなくて、日々使って慣れていく必要がある。思考というのは、ある日突然できるのではなくて、やっぱりこれも何度もトレーニングが必要になる。そのためには、考えさせる場面を日々作っていくことと、シンキングツールを使うなら、同じパターンを何度も使って、考えるプロセスを教えてあげないといかん。いろんな形のものをあれもこれもとつかうと、どう考えればいいか逆に混乱する可能性があるから。
シンキング・ツールを使うときは、
①思考することに慣れさせる→日々思考の場面を作っていく
②同じシンキングツールのパターンを何度も使う →思考のプロセスを子どもたちに身につけさせる
③書く練習→シンキングツールは、思考を外に出すので、書くという作業が必要になる。メモでもいいし、なんでもいいから自分が考えていることを文字で”表現”さえていくことをなれさせないといけない。
3)教師の支援
思考させるということは、30人いれば30人のパターンがでてくる。思考が得意出ない子、得意な子もいるし、そういう多種多様な児童に対してどう対応してくのか。
→シンキングツールをFILLした子に対してどう対処するのか。単に待たせておくのか。思考し書き出すことに時間がかかる子にどういう時間配分をしてあげるべきか。
間違った概念や思考を書いているのを確認したとき、教師はそれをどう修正するのか、対処するのか。
4)具体的な記述
シンキングツールに書いているインストラクションは、児童が使いやすいように変更してもよいと思う。たとえば、Plus Minus Interestingというのはわかりずらいので、良かった点、残念だった点、改善したい点というより変えてもいい。ただ、将来的には、児童が自分たちで、そこにあてはまる言葉を書いていけるようになるのが望ましい。つながりが見えない場合は、自分たちで考えるというプロセスを学べていないということになるから。
5)発問との組み合わせ
どういう質問をすべきか。
6)Supporting information
子どもが思考することにつまった場合、何かヒントになるようなことをどう提供するのか。黒板に、質問の項目の例をだしたり、掲示板にどういうステップで考えればいいのかを示したり、外部情報の支援が必要になるのでは?
7)グループワーク
30人いれば30人の考えを1時間の間にすべて聞くわけにはいかないので、それぞれが出した意見を他者にしってもらうようにするには、小グループによるグループワークが望ましい。全員が参加できるような工夫をする必要はある。実際の授業でも、新しい発見、考えの修正、知識の具体化が行われていた。
8)教材提示装置の利用
モデルを示すということは学習において非常に有効。誰かしっかりかけている児童のシンキングツールをOHPで出してみんなで共有することで、「自分は今度もっとたくさん意見を出そう。」「きれいな字でかこう」といったようなモチベーションになる。実際自分の体験でも、昔きれいにノートをまとめていた友達を先生がみせてくれたとき、それを参考に自分のノートの書き方を改めたことがある。このように他者とのインタラクションを促すツールは非常に便利。
9)シンキングツールとワークシート
先生がやらせたいことを導くために利用するのはワークシート。こういう手順で考えれば、こういう結果が得られるだろうというのがある程度分かっていて、その手順を示す。シンキングツールはあくまでも子どもたちの思考を促すためのもの。考えを広げたり、深めたりするものであって、決して教師が思うような答えに導くための道具ではない。そこの違いってのはグレーゾーンだけど、シンキングツールを型にはめて利用するのか、それとも自由な思考を促進したり、理解を深めるために利用するかでやっぱり結果は違う。
2007年11月8日木曜日
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